待っていると別の会社の人が話しかけてきた。中韓系の訛りがあり聞きとるのに苦労したが、悪い人ではなさそうだ。積込みの手伝いをしながら順番を待つ。そうしているともう一社の方が順番を譲ってくれた。ラッキーだ。急いで車をつけて積込みを行う。荷物はカーゴだが、今までに何度も練習しているのでスムーズに積込みを行うことができた。が、問題が一つあった。角当てが見つからないのだ。ここでは当然のように角当てが指定されている。仕方がないので似たものを詰め込んで角当てにしてラッシングでしっかりと固定した。既に11時17分だ。次の降ろし場へは13時までに到着しなければならない。ドキドキしながらも、取り敢えずきつめにブレーキをして前方に荷物の力が加わるようにしてから荷縛りをし直す。これで少々では荷物が動くことはないだろう。
さぁ、あと1時間30分だ。勢いよくアクセルを全開にしたいところだがここは街中、大渋滞だ。焦っても仕方ない状況であるため流れに身をまかせじっとこらえる。渋滞を抜けた。アクセル全開、8リッターターボが高周波を鳴り響かせ加速した。ちゃんとスピード違反で捕まらない速度且つ信号無視で捕まらないような走行で車線を右往左往しながら突き進む。12時に会社へ連絡を入れた。すると信じられない事態が発覚する。配車係が外回りに出たらしいのだ。「どゆこと?」と思いつつも事情を説明し、予定時刻に間に合わないかもしれないことを伝える。「高速道路を使え」と指示されるが残念ながら目的地へ向かう高速道路はとんでもなく遠回りになり時間的に有利に働かない。「調整するから折り返し電話あるまで電話に出れるようにしておけ」とのことだったが、時間がもったいないので出発した。
ちなみに私は携帯電話の規制が無かったころは携帯で電話しながらタバコを吸いながらミッション車を運転していた変わり者だが、今は運転中の携帯電話はしない主義である。と、いうよりも法律や規制を厳守するたちの悪いドライバーだ。そして峠道に突入した。急なカーブが続くので安全な速度に減速するのだが、一度減速すると加速できない。大きな音だけがむなしく山中を鳴り響く。できるだけの努力をして7分遅れで降ろし先に到着した。今思えば会社から折り返しの電話などなかった。開口一番お客様へは謝罪から入る。そして自分なりにテキパキと荷物を引き渡し伝票を受け取った。
荷物の回収について問い合わせをもらったので会社に確認すると「折り返し電話があるまで待つように」と言われ、半信半疑で待つことにした。荷物を縛りなおしてもまだ「折り返しの電話がない」と、思っていた矢先に庸車の依頼主から電話がきた。ここは適切に対処し相互理解のもと話しが落ち着いた。やっと一息、既に14時前だが次の降ろし先は16時でかなりの余裕があったのでお昼ご飯におにぎりを一つ食べる事にした。食べていると配車係の人から電話がきた。「今更」とも思いつつ、話を聞いていると庸車の依頼主が指示した内容を壊れたレコードかのごとく説明してくれた。「もう既に対応済みなんですが・・・」気を取り直して最後の目的地へ向けて出発した。
予想通り15時に到着した。取り敢えず大きな駐車場の端っこに車を止めて残りのお昼ご飯を食べようとしたのだが、な、な、なんと、警備員が話しかけてくる。「何かまずいことでもしたか」とドキドキしながら窓を開けると、無駄にフレンドリーな口調で「オニーチャン、今日は何個?」と・・・どうも要件は既に把握済みのようで「少し早いが取り合ってあげるわ~」といって無線で店舗へ連絡を入れてくれた。アリガタイ。不思議な警備員に降ろし作業の手伝いまでしてもらい予定より1時間早く当日予定していた作業がすべておわった。会社へ連絡を入れて一旦帰路についた。
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